オンワードHD、グアムの2ゴルフ場を売却すると発表。タロフォフォGC及びマンギラオGC、米国企業へ株式譲渡と債権譲渡、譲渡価額は日本円で約3億円。コロナ影響し経営環境悪化、海外G場の所有ゼロに
(株)オンワードホールディングスは2月21日、同日開催の取締役会でオンワードHD連結子会社・株オンワードリゾート&ゴルフが保有するグアムゴルフ場運営会社2社の全株式及び債権の譲渡を決議したと発表した。
運営会社2社は、オンワードタロフォフォゴルフクラブを運営するオンワードR&G100%子会社のオンワードゴルフリゾートグアムINC.と、グアム社100%子会社でオンワードマンギラオグアム (同、以下マンギラオGC) 運営のオンワードマンギラオグアムINC.。譲渡先は、米国ニュージャージー州に本社があるホテル・リゾート施設の運営会社「Sono Hospitality LLC」で、株式と債権を譲渡する。株式譲渡実行日は2月予定とし、譲渡価額は株式1800万ドル(約27億円)、債権800万ドル(約1億円)となっている。
オンワードHDでは、2019年10月4日付けで適時開示した「グローバル事業構造改革の実施について」に従い事業の選択と集中に取り組んできた。グアム島で運営するゴルフ場事業についても、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け経営環境が悪化、最近3年間の経営成績をみても、当期純利益がグアム社、マンギラオ社と苦戦し、グループの業績に大きなマイナスの影響を与えていた。このことから、当該事業のあり方について様々な選択肢を検討し、その結果、グアムでのゴルフ事業を「第三者に譲渡することが最善の選択であるとの判断に至った」と説明している。
オンワードグループでは、2007(平成17)年6月にタロフォフォGCを、翌16(平成18)年10月にマンギラオGCを傘下に収めた。タロフォフォGCはミサワホーム系が、マンギラオGCは長谷工コーポレーションと東洋不動産の共同出資会社が経営していたが、両ゴルフ場とも民事再生法を申請し、その後オンワードグループが取得したものだった。
なお、オンワードHDでは今回の譲渡により2025年2月期の連結業績に与える影響を現在精査中であるとし、見通しが明らかになり次第速やかに開示するという。
(ゴルフ特信より)